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新築住宅に対するビルダーの自信 建設 市場は6ヵ月連続で増加した。
これは、全米住宅建設業者協会/ウェルズ・ファーゴが算出した住宅市場指数による。
HMI上昇の要因
報告書によると、堅調な需要、既存在庫の不足、サプライ・チェーンの効率化が建設業者の信頼感を高めた。一方、アラバマ州バーミンガムの注文住宅建設・開発業者であるNAHB会長のアリシア・ヒューイ氏によると、建設業者や開発業者は融資を受けるのがますます難しくなっているという。
「中古住宅在庫が低水準にあり、サプライ・チェーンが徐々に改善されつつあることから、建設業者は市況を慎重に楽観視している。「しかし、ビルダーやデベロッパーのローンへのアクセスは、昨年より難しくなっている。
住宅ローン金利、インフレ、米国の金融政策
NAHBのチーフ・エコノミスト、ロバート・ディーツ氏は、金利の上昇にもかかわらず、買い手は依然として新築住宅を物色していると指摘した。そして、住宅建設市場の状況はインフレ見通しの重要な要素であると述べた。
「建設業者のセンチメントが年初から徐々に上昇を続けているため、一戸建て住宅建設は底を打ちつつある」とディーツ氏。「今月は、HMIの現在と将来の販売構成比が1年ぶりに60を超えた。
「米連邦準備制度理事会(FRB)が引き締めサイクルの終わりに近づいていることも、住宅ローン金利と建設業者やデベロッパーの融資コストという点で、将来の市況にとって良いニュースだ」と同氏は付け加えた。
ディーツ氏はさらに、FRBとワシントンの政策立案者は、住宅建設の状況がインフレ見通しと金融政策の将来にとっていかに重要であるかを考慮しなければならないと指摘した。
住居費の増加
「シェルター・コストの増加は、今やインフレの主要な原因となっている。「このようなコストは、分譲住宅、賃貸住宅、多世帯住宅、一戸建て住宅など、手ごろな価格で入手可能な住宅をより多く建設することによってのみ抑えることができる。
政策立案者に何ができるか?
ディーツは、政策立案者ができることは3つあると述べた:
- サプライチェーンの問題に取り組む
- 建設業界の技能労働者不足を解消するための措置を講じる。
- 排除的ゾーニングなど、非効率的な規制政策を削減または撤廃する。
販売奨励金を引き下げる建設業者
6月のHMI調査によると、一戸建て住宅に対する需要が徐々に楽観的になっていることを示すもう一つの兆候として、建設業者は全体的に販売奨励金を徐々に引き下げている:
- 6月に販売促進のために住宅価格を引き下げた建設業者は25%であった。5月は27%、4月は30%であった。2022年11月の36%をピークに着実に減少している。
- 6月の平均値下げ率は7%で、2022年12月の8%を下回った。
- 6月に購入者にインセンティブを提供した業者は56%で、5月(54%)より若干多かったが、2022年12月(62%)よりは少なかった。
NAHB/ウェルズ・ファーゴHMIは、NAHBが35年以上にわたって毎月実施している調査から派生したもので、現在の一戸建て住宅販売と今後6ヶ月間の販売予測について、「良い」、「まあまあ」、「悪い」の3段階でビルダーの認識を測っている。この調査はまた、購入希望者の交通量を「多い〜非常に多い」、「平均的」、「少ない〜非常に少ない」のいずれかで評価するよう業者に求めている。各項目のスコアは、季節調整された指数の算出に使用される。
6月は3つの主要HMI指数全てが上昇した。現在の販売状況を示すHMI指数は5ポイント上昇の61、今後6ヵ月間の販売予想を示す構成要素は6ポイント上昇の62、購入希望者のトラフィックを示す指標は4ポイント上昇の37となった。
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