毎週更新される pvマガジンダウ・ジョーンズ傘下のOPISが、世界のPV業界の主な価格動向について解説している。

出典OPIS

中国国外で生産されたポリシリコンのOPIS基準価格であるグローバル・ポリシリコン・マーカー(GPM)は、上海で開催された第16回国際太陽光発電・スマートエネルギー会議・展示会(SNEC)により市場の動きが活発化したことを受け、5月30日の最新価格査定で3週間ぶりに急落し、32.171ドル/kgとなった。この大規模な太陽光発電イベントでは、太陽光発電のプレーヤーが取引を削減し、以前の最高値をはるかに下回る価格を報告した。

7.25%の下落は、GPMの下落率としては今年最大のものである。SNECやOPISの市場調査後に接触した情報筋の大半は、中国産ポリシリコンの価格を心理的に重要な水準である1kgあたり30ドル以下としている。複数の情報筋によると、ある一流モジュールメーカーは、世界的なメーカーからポリシリコンを29ドル/kgで購入することで合意したという。

また、別のグローバルメーカーも、価格はこのレンジにあるとしながらも、SNECでは取引を行わず、その後取引を打ち切る予定であることを示唆した。

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OPISによって中国モノグレードと評価された中国のポリシリコン価格は、SNECに続いて断固とした下降を続けている。今週、国内価格は126.67人民元(17.7ドル)/kgと、この4ヵ月で最低の水準を記録した。すでに急落していた国内価格がSNEC後に急落するとの市場の声は杞憂に終わった。今週の中国モノグレードの約8%の下落は、前週の約7%の下落に匹敵するものであった。

中国のポリシリコン価格は間もなく100元/kgを割り込むと予想されており、OPISは早ければ来月にもこの危機的な数字に達すると予想している。SNEC以降、この数字に関する議論が盛んに交わされる中、ある情報筋は「中国ポリの100元割れを止めることはできないだろう」と、その言説を的確に要約している。

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