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借り入れコストの上昇や支払い遅延の弊害など、コスト面での問題が続いているにもかかわらず、金融危機は依然として続いている。 回復力 英国の中小企業コミュニティの回復力はまだ残っている。
Purbeck Personal Guarantee Insuranceがイギリス全土の中小企業の役員やオーナーを調査したところ、現在78%の中小企業が黒字であることが判明した。5社に1社(19%)は収支均衡、44%はわずかな差で黒字であるが、3分の1以上(34%)は黒字である。損失を出しているのはわずか3%で、1%は倒産寸前であることが調査で明らかになった。
というのも、経済全体の不確実性に加え、81%の企業経営者が支払い遅延の弊害に悩まされているからである。4分の1が、支払遅延の恒常的な悪化は前年より悪化していると考えており、世論調査の対象となった企業役員の5%が、支払遅延はビジネスにかなりの影響を及ぼしていると回答している。
パーベック社の調査結果は、中小企業連盟(FSB)が、蔓延する支払い遅延問題に対する大企業の責任を追及するため、より強力な対策を政府に求め続けている中で発表された。
エネルギー料金の軽減に対する政府の支援にもかかわらず、現在の エネルギー料金割引制度(EBDS)コストとキャッシュフローを管理するために中小企業経営者の間で人気のある戦術は、エネルギー使用の削減と従業員の昇給カットである。
パーベック個人保証保険のマネージング・ディレクター、トッド・デイヴィソン氏はこれについて、中小企業のリーダーと仕事をすることで、多くの人が一見乗り越えられないような障害を克服し続けていることに驚きを隠せないとコメントした。彼は、個人保証付融資のリスクを軽減するために個人保証保険を利用する傾向が高まっていることに言及した。これは、取締役やオーナーがいかにしてレジリエンスを強化しているかの一例に過ぎない、と同氏は付け加えた。
デイヴィソンによれば、新たな融資を検討する際には、貸し手からの個人保証依頼書を用意するのが賢明である。さらに、個人保証保険に加入することで、万が一事業が失敗した場合でも、その責任がすべてオーナーや取締役の肩にかかることはないという。中小企業のオーナーは、他にも考慮しなければならない問題が山積している時に、心配事が一つ減ることになる、とデイヴィソンは付け加えた。
Purbeck Personal Guarantee Insuranceによる別の調査では、中小企業のオーナーの3分の1以上(34%)が、ビジネスローンのために個人保証に署名することで、自分の貯蓄や自宅を事業に賭けていることが明らかになり、2023年に中小企業のオーナーであることがいかに大きな賭けであるかが浮き彫りになった。
調査では、事業が失敗した場合、すべてを失うリスクがあることが明らかになった。さらに、調査対象者の15%が、今後1年以内にビジネスローンの個人保証人になることを期待していることがわかった。この調査結果は、中小企業のオーナーが個人保証にサインするという必要なステップを踏まずに資金を確保することがいかに困難になっているかを示している。
この調査ではさらに、中小企業の半数が今年中に新たな資金調達を目指している一方で、これらの中小企業経営者の53%が資金繰りを改善するために借り入れを行っており、42%が既存の未払い債務を返済するために資金を必要としていることが判明した。
調査では、経済が低迷する中で現金を調達することは困難であり、43%がビジネスローンという形で伝統的な貸金業者から融資を受ける予定である一方、28%がクレジットカードを利用する予定で、さらに28%が事業資金を調達するために当座貸越を利用する予定であることが明らかになった。さらに、5人に1人(21%)は、友人や親戚にお金を借りるつもりだ。
「今日の激動する経済状況において、中小企業の経営者が追加融資を求めていることは驚くことではありません」とデイヴィソン氏は述べ、パンデミック以来、中小企業が個人保証を必要とせずに資本を確保することはますます難しくなっていると付け加えた。
同氏によれば、経営者は個人保証に署名することに伴う危険性と、それを軽減する方法を十分に理解することが重要だという。これには、リスクを分担することから、会社が倒産した場合のツケを清算するための個人保証保険に加入することまで、何でも含まれる、と同氏は付け加えた。
2023年のこれまでのところ、事業失敗のリスクを抑えるために個人保証保険(PGI)を申請した中小企業経営者は、他のどの時期よりも多いとデイヴィソン氏は指摘する。
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