バンコク(AP)-アジア市場は水曜日、ウォール街の暴落を受けて大幅安となり、驚くほど好調な雇用市場のマイナス面、つまり金利が高止まりする可能性に注目が集まった。
米国先物相場と原油相場は下げ幅を拡大。
記事内容
東京の日経平均株価は2.2%安の30,551.85、韓国のコスピは2.3%安の2,408.68。
香港のハンセンは1%安の17,151.61。経営難に陥っている不動産デベロッパーのチャイナ・エバーグランデは、火曜日に28%急落した後、8.5%下落した。
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オーストラリアのS&P/ASX200は1%安の6,873.90。バンコクのSETは0.2%下落。
火曜日、S&P500は1.4%安の4,229.45。ダウは1.3%安の33,002.38ドルで、今年最後の上昇を帳消しにした。ナスダック総合株価指数は1.9%安の13,059.47となり、市場を牽引した。
アマゾンは3.7%下落、マイクロソフトは2.6%下落、エヌビディアは2.8%下落した。
ダウは8月初めに8%近く上昇した後、今年に入って0.4%下落している。より多くの401(k)投資がベンチマークとしているS&P500は、今年の上昇率を10.2%に減らしている。
米国の雇用者数が予想以上に多いという報告を受けて、株価は下落した。債券市場では国債利回りが上昇し、金利が高止まりするとの見方が株価を圧迫している。
S&P500種株価指数が7月末以降、年初来高値を更新してきたにもかかわらず、40%以上も下落した主な原因は、こうした金利の上昇にある。
10年物国債利回りは、月曜の4.69%から火曜には4.79%まで上昇し、パンデミック初期にはわずか0.50%だった。2007年以来の高水準となった。
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債券の利払いが多いと、株式や債券よりも値動きの激しい投資対象から投資資金が引き離される。また、利回りが高いと、企業や家計にとって借入コストが高くなり、企業収益が悪化する。
投資家たちは、FRB(連邦準備制度理事会)がインフレを押し下げるために主要金利を長期にわたって高く維持するという言葉をますます鵜呑みにしている。FRBはすでにフェデラルファンド金利を2001年以来の高水準に引き上げたが、先月には2024年まで金利を当初の予想よりも高く維持する可能性を示唆した。
ミシェル・ボウマンFRB総裁は月曜の講演で、「金利をさらに引き上げ、しばらくの間は制限的な水準に維持するのが適切だろう」と述べた。
火曜日に発表された雇用統計によると、8月下旬の求人件数は960万件で、エコノミストが予想した890万件を大幅に上回った。これは、従業員を惹きつけるために賃金上昇圧力を維持する可能性がある。
利回りの上昇以外にも、ウォール街はいくつかの課題に直面している。学生ローンの返済再開は、高金利にもかかわらず景気後退を回避するのに十分なほど好調だった米国の家計支出の足を引っ張る可能性がある。原油価格の上昇はインフレを悪化させる恐れがあり、世界経済は不安定な様相を呈している。
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原油価格は、急落から1日後に上昇し、夏場からの大幅な上昇幅を縮小した。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所の電子取引で、ベンチマークとなる米国産原油1バレルは8セント安の89.15ドル。火曜の終値は41セント高の89.23ドル。国際標準のブレント原油は9セント高の1バレル90.83ドル。
ドル円は149円04銭から149円26銭に上昇。円安ドル高は日本政府関係者の反発を招き、アナリストらは、ドル円が150円の大台を突破するのを阻止するため、火曜日に規制当局が介入したとの見方を示した。
ユーロは1.0468ドルから1.0462ドルに下落した。
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APビジネスライターのStan Choeが寄稿。
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