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ヴィノッド・コスラは、アメリカのAI企業OpenAIに多額の資金を投資したときに、人工知能(AI)の可能性を見出したのかもしれない。今、68歳の億万長者は、知覚を持つAIが世界にとって最大の脅威であると信じるのをやめるよう促している。
フォーチュン誌のBrainstorm AIカンファレンスで、コスラ氏は出席者にこう語った:「破滅論者は間違ったリスクに注目している。心配すべきリスクは中国であり、知覚を持つAIが我々を殺すことではない。
彼はさらに、知覚を持つAIが人間を殺すという存立リスクは「話に値しない」と述べた。
知らない人もいるかもしれないが、コスラはOpenAIの初期の支援者だった。彼のベンチャーキャピタルKhosla Venturesは2019年、サム・アルトマン率いるAI企業に5000万ドル(約3900万ポンド)を投資した。
これはKhosla Venturesが15年の歴史の中で行った最大の投資だった。KhoslaがAIがもたらすリスクを過大評価しないよう警告したのは、今回が初めてではない。
ビジネス情報 ヴィノッド・コスラはAIが誤解されていると考えている
最近放送された”大脳の谷ポッドキャストコスラ氏はホストのエリック・ニューカマー氏に対し、人々は最新技術の悪い面ばかりを見て、それが結局は自分たちに害を及ぼすと考える傾向がある、と語った。
「だから、はっきりさせておこう。知覚を持つAIが私たちを殺すリスクは存在するが、それは小惑星が私たちの惑星に衝突し、私たちすべてを破壊するリスクと同程度だ。マスコミはAIのリスクを誇張していますが、それはSF的だからです」とコスラ氏。