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ケニアの2023/2024年財政法案における増税にもかかわらず、ケニアの財政は悪化している。 歳入庁(KRA) は、2024年6月末までの会計年度において、20億9,000万ドル(2,670億KES)の徴税目標を達成できなかった。この未達は、企業収益の低下とレイオフの増加という厳しいマクロ経済環境を受けたものである。
KRAは今年度の歳入目標を218億ドル(2兆7900億KES)に設定した。
利益によって支払われる法人所得税(CIT)は、2023年6月までの7.2%に対し4.9%と伸び率が鈍化しており、金融、保険、ICT、製造業などケニア経済の主要部門における収益性の低下を示している。
KRAはまた、2023年に高額所得者を対象とした新たな課税帯域を導入したにもかかわらず、従業員徴収(所得に応じた支払い)において5億6,700万ドル(KES723億円)という最大の不足を記録した。
製造業の税収が13%減と最も落ち込み、次いでICTが12.3%減、金融・保険は2.4%減となった。エネルギー価格を含む運営コストの高騰、対ドルでのケニア・シリング安が景気減速の要因の一部となった。
KRAのコミッショナー・ジェネラルであるハンフリー・ワタンガ氏は、「主に輸入による)高投入コスト、高エネルギーコストの結果である小売価格の高騰が、製造品に対する需要の低迷に影響した」と述べた。
KRAは2023/2024会計年度に188億ドル(KES 2.4兆円)の税金を徴収し、前年度と比較して11.1%増加した。KRAは95.5%に達し、全体目標には届かなかった。KRAは、他の政府プログラムへの歳入が34.9%増と好調であった。
2023/2024年のケニアの税収実績は、ケニアの厳しい経済状況を反映している。経済成長率は、2022年の4.9%に対し、2023年は5.6%と緩やかであったが、インフレ率は、燃料費とエネルギー費の高騰により、上半期の平均が6.86%となり、年初の課題であった。
しかし 中央銀行の金融政策 により、インフレ率は第4四半期までに平均4.87%まで低下し、年平均6.22%となり、前年の8.78%から大幅に改善した。