ウクライナ戦争
ユーロ2024を前に、識者も大会主催者も、1年以上にわたって血なまぐさい膠着状態が続いているウクライナでの戦争が話題の中心になると予想していた。 多くの国で極右政党が台頭し、親ロシア派や、少なくとも欧州連合（EU）やその加盟国が軍事・人道支援を続けることに懐疑的な国もある。それにもかかわらず、ウクライナでの戦争は大会の報道にはほとんど織り込まれていない。ウクライナが大会から脱落し、勝ち点4は獲得したものの得失点差でグループ4位となった今、ロシアの侵攻がこれ以上報道されることはないだろうし、まったく考慮されることもないだろう。このエピソードでは、それがなぜなのか、そしてウクライナに対する欧米の支持について何を物語っているのかについて議論する。また、コパ・アメリカの大きな出来事を振り返り、サッカーを利用して若い男性やラテン系有権者にアピールしようとするバイデン陣営の取り組みについて議論し、世界のスポーツ界で最悪の評論家について苦言を呈す。
