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2025年 7月 1日 火曜日

ユーロ/円、170.00超えを視野に上昇続く

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アメリカ

  • ユーロ/円は金曜日、2024年7月以来の高値である170.00近辺で取引。
  • 軟調な日本のデータと日銀の安定したスタンスが円需要を弱める
  • ユーロ圏の景況感が低下したにもかかわらず、ユーロは堅調を維持。

ユーロ 金曜日、ユーロ(EUR)は日本円(JPY)に対して強含み、ユーロ/円ペアは2024年7月以来の水準まで上昇している。日本円とユーロの金融政策の見通しが異なることから、ユーロの堅調な需要と円安の持続が重なり、クロス円は上昇している。 欧州中央銀行 (ECB)と日本銀行(BOJ)が引き続き上昇トレンドを牽引している。

本稿執筆時点では、ユーロ/円は170.00の心理的水準にわずかに届かず、米国時間中は169.70近辺で推移している。同ペアは、月曜日から木曜日まで168.20から169.00の間で推移していた、週初めの狭いレンジを抜け出した。金曜日の上値の重さは、日本の軟調な為替相場に後押しされている。 経済指標 米国のマクロデータがまちまちで、米連邦準備制度理事会(FRB)に対する政治的圧力が再び高まったことを受けて、リスクオンムードが広がり、米ドル(USD)が軟調に推移する中、ユーロ高が持続した。

金曜日に発表されたばかりの日本の経済指標は、円安に拍車をかけた。6月の東京都消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇し、5月の3.4%上昇から低下した。また、6月のコア消費者物価は前年同月比3.1%上昇し、5月の3.6%上昇から緩み、予想の3.3%を下回った。コアインフレ率の鈍化は2月以来のことだが、日銀の目標値である2%を大きく上回っている。一方、5月の小売売上高は2.2%増と、4月の3.5%増から上方修正され、予想の2.7%増を下回った。日本の失業率は3ヵ月連続で2.5%に据え置かれ、予想と一致したが、円相場の下支えにはほとんどならなかった。

一方、 ユーロ圏 ユーロ圏の消費者信頼感指数は-15.3となった。6月のユーロ圏消費者信頼感指数は-15.3で、5月と変わらず、事前予想と一致した。景気動向指数(ESI)は、5月の94.8から94.0に低下し、95.1へのわずかな改善という市場予想を下回った。このデータは地域全体の景況感が低調であることを示唆しているが、この日のユーロの勢いを弱めることはほとんどなかった。

テクニカル面では、ユーロ/円は明確な上昇チャネル内で取引されており、169.75付近の上限付近で推移している。6月上旬以降、高値更新と安値更新を繰り返しており、強気トレンドは堅持されている。現在166.86にある21日指数移動平均(EMA)は、引き続きダイナミックなサポートとして機能し、目先の上昇トレンドを強化している。相対力指数(RSI)は71.08と買われすぎの領域に入っており、モメンタムの強さを示唆する一方、潜在的な出尽くしや短期的な反落リスクを警告している。一方、移動平均収束ダイバージェンス(MACD)は依然として強気圏にあり、シグナルラインのダイバージェンスが拡大していることから、上昇の勢いをさらに裏付けている。日足終値が170.00の壁を持続的に上回れば、2024年7月 の高値171.00近辺を目指す展開が予想される一方、下落局面では168.20、次いで 166.86近辺のEMAが最初のサポートとなる可能性がある。

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