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© Reuters.ファイル・フォト:スイスのチューリッヒで中国の劉鶴副首相と会談するジャネット・イエレン米財務長官(2023年1月18日撮影)。REUTERS/Denis Balibouse/File Photo
デービッド・ローダー、カニシュカ・シン 記
スプリングヒル(テネシー州)/ワシントン(ロイター) – イエレン米財務長官は19日、中国訪問を引き続き希望すると述べたが、計画や時期に関する詳細は明らかにしなかった。
米財務省の高官チームは今月、イエレン氏の訪中に備えて中国を訪れる予定だったが、それはワシントンが米国をスパイしていたと主張する中国の気球をめぐる外交問題以前の問題だった。米国は土曜日に気球を撃墜した。
中国商務省は木曜日の定例記者会見で、イエレン氏の訪中の意思を歓迎すると述べた。
米国はワシントンと北京で、中国の気球について40カ国の外国人外交官とブリーフィングを行った。先週、米国上空に現れた気球はワシントンの政治的怒りを買い、アントニー・ブリンケン国務長官は、両国がこじれた関係を修復することを期待していた北京への訪問をキャンセルした。ブリンケン氏は当初、この日曜日に北京に到着する予定であった。
イエレンは水曜日に記者会見し、経済問題について中国のカウンターパートとのコミュニケーションを改善することが重要であると述べた。
「私はまだ、中国を訪問して経済的なカウンターパートと会談できることを望んでいる。しかし、私はあなたに提供する詳細を持っていない、私は本当にそれが国務省()とDOD(国防総省)次第だと思う」とイエレン氏は述べ、アフリカに向かう途中、チューリッヒで中国のカウンターパートと会ったことを指摘した。
米空軍の戦闘機が土曜日にサウスカロライナ州沖で気球を撃墜した。気球が最初に米国領空に侵入してから1週間後のことだった。中国外務省は、気球がコースを外れたとし、米国の過剰反応を非難している。
イエレン議長は1月にチューリッヒで中国の劉鶴副首相と会談した際、両者はマクロ経済と金融問題についてのコミュニケーションを強化することで合意した。
イエレン氏はまた、記者団に対し、主に好調な雇用市場のため、景気後退のリスクは低いままであると述べた。
“1969年以来最低の失業率3.4%で、1月に50万人以上の雇用が創出されたとき、これは景気後退に近い経済ではありません。”