ビジネス情報
© Reuters.ファイル写真:ドイツ・フランクフルトの欧州中央銀行(ECB)ビルの理事会(2023年9月14日撮影)。REUTERS/Wolfgang Rattay/File Photo
リマソール(キプロス) ロイター] – ECB政策委員のコンスタンティノス・ヘロドトゥー氏は14日、ユーロ圏には重大な不確実性が残るものの、ECBの金融政策発信はインフレ抑制に機能していると述べた。
キプロスの中央銀行総裁でもあるヘロドトゥ氏は、リマソールで開かれた会議で、「最近のエネルギー価格の上昇は、経済の他の部分に再び波及し、物価上昇圧力となる可能性がある」と述べた。
「ユーロ圏の銀行システムにおける流動性状況は、金融政策を伝達する役割を果たし、結果としてインフレ率に影響を与えるため、監視すべきもう一つの分野である。
ECBは預金金利を過去最高の4%まで引き上げたが、インフレが抑制されつつあるという暫定的な兆候を受け、今後数ヶ月は一時停止することを示唆した。ユーロを使用する20カ国の9月のヘッドラインインフレ率は、前月の5.2%から4.3%へと低下し、2021年10月以来の低いペースとなった。
昨年から2023年にかけてユーロ圏で観察された、賃金と利ざやの上昇、そして利益供与は注意深く監視する必要があるが、正常化することが期待される、とヘロドトゥ氏は述べた。
「このような不確実性があるからこそ、ECB理事会が金利決定においてデータに依存するというアプローチは正しいのだと私は信じている。