日本銀行が7月に10年物国債利回りの上限を0.5%から1%に引き上げたのは金融引き締めではない、と野口旭審議委員が木曜日に述べた。
野口氏は、中央銀行はインフレ期待の高まりに裏打ちされない債券利回りの過度な上昇を抑制すると述べた。
また、インフレ調整後の実質賃金が上昇し続けると確信できるまでは、消費者は消費に消極的になるだろうと付け加えた。
「辛抱強く金融緩和を続けることで、そうした状況をできるだけ早く実現することが、当面の日銀の使命だ」と述べた。
最近の政府統計によると、8月のインフレ調整後の賃金は17ヶ月連続で減少した。