東京(AP)-アジア株は、マイクロソフトがChatGPTメーカーのOpenAIの元CEO、サム・アルトマンを採用すると発表したことを受け、ウォール街の上昇に牽引され、火曜日にはほぼ全面高となった。
原油価格が下落する中、米国先物は上昇。
中国市場は、規制当局が低コストの融資を利用できる不動産デベロッパーのリストを起草したとの金融専門誌「財新」の報道を受けて上昇した。過剰な借り入れの取り締まりによって不動産業界が危機的状況に陥っている中、より多くの融資を促進する動きは、広範な景気減速によって悪化している。
香港のハンセンは1%高の17,958.33、上海総合は0.5%高の3,082.30。
「みずほ銀行のタン・ブンヘン氏は、「中国の不動産不況は止まらず、深刻化している。
東京のベンチマークである日経平均株価は、0.1%近く下落し33,362.07となった。オーストラリアのS&P/ASX200は0.2%上昇の7,073.30、韓国のコスピは0.9%上昇の2,512.38。
ウォール街では、S&P500種株価指数は0.7%上昇の4,547.38となり、3週連続の上昇となった。ダウ工業株30種平均は0.6%高の33,151.04、ナスダック総合株価指数は1.1%高の14,284.53。
マイクロソフトは、オープンエーアイのCEOを突然解任されたサム・アルトマンを新しいベンチャー企業のために雇用すると発表し、2.1%上昇した。マイクロソフトは、人工知能技術とそれが生み出すと予想される莫大な利益をめぐる熱狂がウォール街を覆う中、オープンAIとのパートナーシップも継続すると発表した。
株価は終日上昇基調で推移したが、午後に国債の入札が行われ利回りが低下すると、株価は上昇に転じた。国債の利回りが低下したことで、ここ数週間、株価は上昇を続けている。
今週は、国債利回りの低下を支えたウォール街の期待を揺るがすような報道は比較的少ない。
米連邦準備制度理事会(FRB)が市場を混乱させる利上げを最終的に終了させるに十分なほど、インフレは冷え込んでいると投資家は確信している。トレーダーはまた、FRBが実際に利下げを開始する時期の予想を早めている。
FRB高官は、高インフレを確実に打ち負かすため、しばらくの間は高い金利を維持する可能性があると述べているにもかかわらず、トレーダーたちは、最初の利下げは初夏か、あるいは3月までに行われるかもしれないと考えている。利下げは金融市場にとってステロイドのように作用し、金融システム全体に酸素を供給する傾向がある。
感謝祭休暇のため、米政府は通常の木曜日ではなく水曜日に週間失業保険申請件数を発表する。それ以外では、火曜日にFRBの最新政策決定会合の議事録が発表され、金曜日に米企業活動報告(速報値)が発表される。
そのため、火曜日に予定されているエヌビディアの利益報告は、今週最も注目されるイベントになるかもしれない。アナリストらは、1株当たり利益が前年同期比で5倍以上に増加し、売上高が60億ドル未満から162億ドル近くに急増したと発表すると予想している。
月曜日に2.3%上昇したエヌビディアは、S&P500や他の指数に大きな影響力を持っている。この上昇の多くは、AIをめぐる興奮によるもので、エヌビディアのレポートは、AIに関する話題が実際の売上にどれだけ結びついているかを知る手がかりとなるだろう。
ベストバイ、ディア、HP、ロウズも今週、最新の四半期報告を行う。
債券市場の中心である10年債利回りは、金曜深夜の4.44%から4.40%に低下した。年債利回りは、FRBの行動に対する期待でより大きく動くが、金曜深夜の4.90%から4.89%に低下した。
エネルギー取引では、ニューヨーク・マーカンタイル取引所の電子取引で、ベンチマークとなる米国産原油が30セント下落し、1バレル77.53ドルとなった。月曜日は1.79ドル高。国際標準のブレント原油は28セント安の1バレル82.04ドル。
為替取引では、米ドルは148.37円から147.51円まで値を下げた。ユーロは1.0961ドルと、1.0941ドルから上昇した。
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APビジネスライターのStan Choeが寄稿。