米連邦準備制度理事会(FRB)が来年、数回の利下げを実施することを示唆し、中央銀行がインフレの鈍化傾向を認め、あまり積極的でない金融スタンスにようやく転じることを期待していた投資家たちを満足させたことで、ダウ工業株30種平均は水曜日に過去最高値を更新した。
30銘柄ダウ追加512.30ポイント(1.40%)上昇し、37,090.24で取引を終えた。これは、ベンチマークが初めて37,000の大台を超えて引けたことを意味する。高値は37,094.85。
ダウS&P 500は1.37%上昇し、4,707.09で取引を終えた。ナスダック総合株価指数は1.38%上昇し、14,733.96となった。主要3平均はすべて52週ぶりの高値をつけた。
中央銀行が基準オーバーナイト借入金利投資家は、最近のインフレデータが緩和していることから、FRBが来年利下げを開始するという明確なシグナルを出すことを望むようになっている。
FRBの声明文は、過去1年間のインフレ率が「緩和した」ことを認め、中央銀行は2024年のインフレ見通しを2.6%から2.4%に引き下げると正式に発表した。
「ボルビン・ウェルス・マネジメント・グループのジーナ・ボルビン社長は、「FRBは今日、ついに初めてインフレについて前向きなコメントを発表し、市場に一足早いホリデー・プレゼントを贈った。「市場がFRBに向かうのではなく、FRBが市場の方向に動いているように見える。サンタクロース・ラリーは続くかもしれない。
FRBがインフレを食い止めるために政策引き締めに乗り出したため、ダウは2022年初頭にそれまでの記録的な水準から後退した。昨年、30銘柄のベンチマークは8.8%下落し、2008年以来最大の年間下落率となった。
しかし、第4四半期に入ってからは、政策緩和への期待が高まり、ダウは10%以上急騰した。
水曜日の上昇により、ダウの年初来上昇率は11.9%に達した。S&P500種株価指数は2023年に入ってから22.6%上昇している。ナスダック総合株価指数は年初来で40.8%上昇している。
11月の生産者物価指数は横ばいだった。これは火曜日の消費者物価指数の発表に続くもので、先月の物価は年率3.1%に鈍化した。
住宅ローン金利などの指標となる10年物国債利回りは、FRBの金利見通し発表後に4.03%まで低下し、8月以来の低水準となった。
株価バンク・オブ・アメリカそしてウェルズ・ファーゴFRBがいわゆるソフト・ランディングを画策した場合、その恩恵を受けられる銀行であるウェルズ・ファーゴは、水曜日にそれぞれ4%、3%近く急騰した。ホーム・デポ住宅市場の復活が売上を押し上げる可能性のあるホーム・デポは3%上昇した。
ブライアン・エヴァンス CNBC
ブライアン・エヴァンスはCNBCプロの投資動向レポーター。