東谷晃平

 2日午前の東京株式市場日経平均株価は続落し、一時、前日終値から2000円超急落して3万7千円台を割り込んだ。前日の米ニューヨーク株式市場で主要な株価指数がそろって大幅に下落した流れを引き継ぎ、全面安となった。終値でも2000円超下落すれば、1987年10月の「ブラックマンデー」以来、史上2番目の大きな下げ幅となる。

 1日の米株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が一時、700ドル超下落した。製造業の景況感を示す指数が市場予想を下回り、景気減速への懸念が台頭。最近の株高を受け、いったん利益を確定する売りも重なって大幅な株安につながっている。ダウの終値は、前日より494.82ドル(1.21%)安い4万0347.97ドル。下落は3日ぶり。

 東京市場もこの流れを受け、取引開始直後から大幅安となった。東京外国為替市場では円高ドル安の流れが続き、1ドル=149円台前半で取引されている。急速に進む円高も輸出関連株を押し下げている。日経平均は7月11日に終値で4万2千円台をつけ、史上最高値を更新。その後は調整局面に入り、前日までに4千円以上も値を下げている。(東谷晃平)

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