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ロンドン商工会議所(LCCI)の第2四半期経済調査結果は、莫大なコスト制約とインフレにもかかわらず、ロンドン企業が嵐を乗り切っていることを示している。
2023年4月26日から5月30日にかけて、LCCIの四半期経済調査「キャピタル500」はロンドンのビジネス・リーダー510人を対象に調査を行った。それによると、ロンドン企業の内需は第2四半期に増加し、受注残高は5四半期ぶりに増加した。
ロンドン企業の国内売上高は2023年第2四半期に急増した。首都の企業の24%が第2四半期に売上が増加したと報告し、第1四半期の21%から増加した。
報告書によると、ロンドン企業の39%が、来年には収益性と売上高の増加を見込んでいる。また、キャッシュフローも改善し、第1四半期の19%から22%の企業が増加したと報告している。
しかし、ロンドンの企業は英国の見通しについて悲観的な傾向が強く、44%が英国の経済成長は落ち込むと予想している。ロンドン企業の3分の2以上(69%)が、2023年第2四半期にエネルギー価格が前3カ月に比べて上昇したと回答したことが、調査で明らかになった。
この調査結果を受け、ロンドン商工会議所(LCCI)のリチャード・バージ最高経営責任者(CEO)は、ロンドンビジネス界の回復力と起業家精神を評価した。バージ氏は、景況感が高まっていると述べた。
この報告書では、ロンドン企業の24%が来年にかけて景気が改善すると予想していることが明らかになった。さらにバージ氏は、ロンドンは政府の後押しがあれば国の経済復興をリードできると述べ、景気回復のペースを維持するためには、頑固なインフレ率の数字から供給サイドの対策が必要だと付け加えた。
2023年第2四半期四半期経済調査の主な結果は、2023年第2四半期の国内受注が5四半期ぶりに増加したことを明らかにした。ロンドン企業の5社に1社(22%)が、第1四半期の15%から増加し、過去3ヵ月間に受注が増加したと報告した。
さらに、13%の企業が次のように報告した。 売上向上 2023年第1四半期と比較して前四半期、ロンドン企業の11%が輸出受注の増加を報告した。
莫大なコスト圧力にもかかわらず、43%の企業が今後3ヶ月間の商品および/またはサービス価格の上昇を見込んでおり、これは前四半期の50%から増加した。しかし、多くの企業が依然としてエネルギーコストを報告している、 エネルギー価格の上昇 は、最近3ヵ月間に上昇した可能性が、過去3ヵ月間に比べてわずかに低い。
ロンドン企業の3分の2以上(69%)が、2023年第2四半期にエネルギー価格が前3カ月に比べて上昇したと回答した。これは、2023年第1四半期のキャピタル500の74%から減少したが、最新の調査では、エネルギーコストが低下したと報告した企業はわずか4%であった。
報告書によると、インフレはロンドン企業の66%にとって最大の関心事であり、現在の国家経済危機が依然として企業経営者の頭を悩ませていることを示している。しかし、この数字は前四半期の73%から減少している。
この調査では、さらに雇用動向も明らかになった。2023年第1四半期キャピタル500によると、ロンドン企業の5社に1社(22%)は、今後3ヶ月で従業員の増加を見込んでいる。雇用が減少すると考えているのはわずか5%で、これは心強いことだ。
第2四半期においても、大企業は中小企業(19%)よりも従業員数について楽観的であり、大企業の半数(51%)は今後3ヶ月で雇用水準が上昇すると予想している。
2023年第2四半期、ロンドン企業の採用活動は2年ぶりに停滞した。前四半期に採用を試みたと主張する組織の割合は25%から23%に減少したが、これは新規従業員の採用を検討している零細企業の割合(19%)が低下したためである。
一方、大企業の3分の2(66%)は、第1四半期の61%から第2四半期に採用を試みた。
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